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2006.06.13

なるべくわかりやすい六ヶ所村・核燃料再処理の説明

 ミュージシャンの坂本龍一さんがstop-rokkasho.orgというサイトを始めています。

坂本です。

先日のJ-Waveの番組『Radio Sakamoto』で少し触れましたが、5/17にstop-rokkasho.orgというウェブサイトを公開しました。Apple社の協力により米国、日本だけでなく世界同時公開で iTunes Music Storeのトップページ、 あるいはpodcastのトップページにバナーが掲示されています。

これは、青森県六ヶ所村にある核燃料再処理工場の危険性を、インターネットと音楽やアートで世界に知らしめるための活動です。

 サイト上の作品はクリエイティブコモンズのライセンスで提供され、非商用であれば自由に再配布・加工することができるようになっています。

 それで、六ヶ所村の再処理工場の問題もネットを通じて広がりを見せているのですが…。なにしろ、stop-rokkasho.orgは英語のサイトだし、そもそも核燃料再処理とは何なのかよくわからないという人が多いようです。

 このブログでも再処理の問題はちょくちょく取り上げてきましたが、丁寧に説明したことは今までなかったので、この際ですからなるべくわかりやすく説明したいと思います。予備知識がほとんどない人にとっては、ウィキペディアなんかよりわかりやすいんじゃないでようか。

 まずはそもそも再処理とは何かということから。再処理の問題点については記事を改めて書きます。


■核燃料再処理とは?

 核燃料再処理とは、原発から出た使用済み核燃料からプルトニウムを取り出すことです。それを行う施設を核燃料再処理工場といいます。再処理工場は青森県六ヶ所村に造られました。

 六ヶ所村の再処理工場では、2006年3月31日よりアクティブ試験(使用済み核燃料を実際に使って稼働させる試験)が行われており、間もなく本格操業が始まろうとしています。

▼もうちょっと詳しい説明

 原発の燃料はウランです。ウランを核分裂させて、このときに生じる熱エネルギーで水を蒸発させ、その圧力でタービンを回して電気を作ります。ウランを核分裂させた後の使用済み核燃料からは、プルトニウムを取り出すことができます。

 プルトニウムは高速増殖炉という施設で燃料として使うことが計画されています。しかし、高速増殖炉は事故で開発がストップし、技術的な困難さからも今後の見通しが立っていません。そのため、ウランとプルトニウムを混ぜてMOX燃料というものをつくり、これを原発の燃料として使うこと(プルサーマル計画)が予定されています。

 プルトニウムは核兵器に転用可能な物質で、発ガン性もあるたいへん毒性の強い物質です。

 再処理を行って新しく燃料をつくり、再び使用する一連の流れを核燃料サイクルといいます。


■再処理か直接処分か

 使用済み核燃料の処理方法の選択肢として、基本的には、全量再処理、部分再処理、直接処分の3つがあります。現在日本では、全量再処理を政策として押し進めています。

 六ヶ所村の再処理工場で処理できる使用済み核燃料の量は年間最大800トンで、これだと全国の原発から出る使用済み核燃料の処理が追いつきません。そこで、第二再処理工場を建設し、すべての使用済み核燃料を再処理しようというのが全量再処理。第二再処理工場は造らず、再処理しきれないものは直接処分するのが部分再処理。

 それでは直接処分とはどういうものかというと、原発から出た使用済み核燃料を再処理に回さず、地中深くに埋めてしまうことです。

 ちなみに、再処理した場合でも高レベル放射性廃棄物が出るので、それは直接処分と同様に地中深くに埋めることが考えられています。


 では、核燃料再処理の何が問題なのでしょうか。続きはこちら→六ヶ所村・核燃料再処理の問題点(2006.6.24)


関連記事:
脱原子力社会の選択 - 新エネルギー革命の時代(2006.07.18)

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